2009-06-12

チャンスと、甘くない勉強と


放送大学に復帰して、約8ヶ月。
子供を持ちながら、また勉強ができることに
心から充実と感謝の毎日、といってもウソじゃない。
また勉強の機会を与えてくれた放送大学には、本当に感謝しています。

ただ、勉強が甘いのには悩んでしまう。
通信と通学、日本と海外を比べてどうこう言うのは間違っているだろうし
放送大学の社会的な意義とか、色々な状況の中でも勉強を続けていらっしゃる
尊敬する人たちのことも知りながら、あえて書くのだけれど

アメリカで通ってた、ごくごく普通の州立カレッジでは
同じだけの単位を取るのに、放送大学の10倍勉強しなきゃ無理だった。
英語のハンディを除いたとしても。

その大学の人文系で一番楽だと言われた、美術史入門の授業では
図鑑みたいに大きくて800ページ以上ある教科書の半分と
これまた細かい字で300ページある、美術批評の教科書の全てを
1学期3単位の授業で全て終える。
この授業は試験が2回だけだったけど(だからレポートなしで楽って言われたんだけど)
放送大学の卒業研究くらいの論文を、学期の終わりに普通に書かされる授業もある。

専攻の分野によって、多少状況は違うにしても
それが大学の勉強だと思ってた。

そんなこともあって、やっぱり放送大学の量は寂しいし
教科書持ち込みで、教科書のどこに答えが書いてあるかを探すようなレベルの試験だったり
出席や簡単な感想だけで単位がもらえる面接授業だったりすると
何かもう、本当に色々な意味でびっくりしてしまう。

でも自分自身の問題として捉えれば、勉強って本当は、与えられるものじゃない。
求めて新しいところまで踏み込んでいく、自分自身の問題。

そうは思いつつ、やっぱり悩んでもいた最中
放送大学の、とある会に参加させてもらえることになって
語学の面でも、哲学を学ぶという面でも、ちょっと違う厳しい勉強ができるようになった。
ありがたい。

色々あるけれど
子育て中でも大学の勉強の機会を与えてくれる放送大学があったからこそ、こんなことも書ける。
そして、放送大学には、素晴らしい先生がたくさんいらっしゃって
放送、面接問わず、感動的な授業がいくつもある。

勉強ができるって、本当に幸せなこと。
チャンスを与えてくれたことに、心から感謝しよう。